座って聴くクラッシック音楽用に設計されたタケミツメモリアルでは、客席の前方が立つと演奏者が見えなくなる場所がある。そのため舞台全体を底上げした。
上げた舞台に埋めこみで、三メートル四方の池を二つ作った。池の水に舞台脇二、三階席から照明を当てると、ゆらゆらとした水の影/光が、舞台の横、上方、そしてホール天井に現れる。これは一番最初からあった、公演の核のデザイン。木製のホールに池を作ることを許してくださったオペラシティに深く感謝します。
池に落ちたのはキタローさんと木暮さん。どちらもリハーサル中で、本番は無事。
九夜まではゲストが誰だったか、ひふみよを更新して記録に残していたが、十夜からは更新しないことにしてみた。九夜までの途中の状態で残しておくと、後日に見て公演中の東京での生活気分に戻る気がして。で、今それを見て、気持ちが戻るか? おもしろいことに、結構戻る。
第十夜は青のビリーブスカーフをクラヴァット風に巻いたアニくんの朗読で始まった。アンコールはブギーバック。最初のヴァース「僕とベイビーブラーザー」以下をアニがソロで歌うと、オペラシティはロックする。そしてラップ部分で、舞台裏からMCBOSE。
シンコには九月の「お茶でも飲みましょう」でDJをしてもらうという贅沢を戴いた。今でも東京に電話すると、昔と同じ部屋で三人が歌詞を書いていたりする嬉しさ。当人たちは「進歩ねー」とか、言うだろうけど。